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井田 真人
Proceedings of 6th World Congress on Computational Mechanics in conjunction with 2nd Asian-Pacific Congress on Computational Mechanics (CD-ROM), p.1 - 11, 2004/09
音響的に相互作用する2気泡系に存在することが理論的に予言された特徴周波数「遷移周波数」を直接数値シミュレーションにより検証した。近年、Ida[Phys. Lett. A 297 (2002) 210]によってその存在が予言された遷移周波数のうちの幾つかは、共振周波数とは異なり共振反応を伴わずに気泡の脈動位相を反転させる。より最近の報告「Ida, Phys. Rev. E 67 (2003) 056617」では、この特徴周波数が気泡間相互作用力の方向を決定していることが示唆された。本研究ではこれらの理論的予測を、表面張力項を含んだ圧縮性ナビエ・ストークス方程式に基づく直接数値シミュレーションによって検証する。得られた計算結果は理論的に予測された特徴周波数の存在をはっきりと示している。
町田 昌彦; 小山 富男*; 立木 昌*
Proceedings of SPIE's 1998 Annual Meeting, Vol.3480, p.188 - 199, 1998/07
現在、層状超伝導体におけるランダウ減衰のほとんど影響を受けない超伝導プラズマが多くの研究者の興味を引いている。特に、このプラズマを何らかの形で励起しそれを工学的に応用しようとするプランは、マイクロ波帯の新しい発振源を与えるものとして非常に重要である。そこでわれわれは、超伝導体中で磁場が磁束量子として量子化される性質に注目し、それを電流で駆動することによりプラズマを励起できる可能性について調べた。まず、経路積分法を用いて微視的理論から古典的運動を記述する方程式を導出し、それの直接数値シミュレーションを行う。シミュレーションでは、電流・電圧特性や計算領域両端での電場の振動などが測定される。シミュレーション結果は、興味深く磁束が格子を組んで流れる時は、規則的な電磁波が発振されるが、電流が高くなり格子が不安定になるとカオス的なノイズが混じり始めることを見いだした。
跡部 隆*; 上野 潤一郎*; 蕪木 英雄; 渡辺 正
九州大学大学院総合理工学研究科報告, 18(1), p.45 - 49, 1996/06
常に外力が加わる3次元一様等方乱流における、渦度場の幾何学的構造の時間発展の様子を、非圧縮ナビエ・ストークス方程式の直接数値シミュレーションによって定性的に調べた。数値計算はフーリエスペクトル法を用い、その際のフーリエモード数は256である。初期速度場のレイノルズ数は500で、また十分時間発展した後のテイラーのマイクロスケールに基づくレイノルズ数は約110である。その結果、十分時間発展した後の強制乱流の渦度場においては、比較的強い渦度での等渦度面がチューブ状になるワームと呼ばれる構造と、シート状の構造が共存することがわかった。また渦度場の時間発展においては、複数のワームによるシートの形成と更にそのシートによるワームの形成が見られた。